2010-01-01から1年間の記事一覧

村上佳菜子選手の戦略

全日本フィギュアで浅田真央選手がSPでトップに立った。このところ不調だっただけに多くのファンが喜んでいるようだ。私も浅田が元気なのを見るのは嬉しいが、本当のところは今大会はダメでも良いではないかと思っている。バンクーバーのオリンピックが2月…

次の総理は誰か

某週刊誌にポスト菅は岡田幹事長か前原外相の争いだという記事があった。今の民主党で次の総理になれそうなのはこの二人なのは間違いないだろう。しかしこれは民主党政権が今のままで続いた場合のことだ。小沢氏の国会招致問題がこじれて、民主党分裂、政界…

海老蔵事件に思うこと

海老蔵への傷害事件が大きなニュースになっている。単なる馬鹿な酔っぱらいの事件だとしか思えないが、怪我をしたのが有名人なので格好のワイドショーネタなのだろう。海老蔵が一方的に被害者とは言えないようで、当人のこれまでの言動に問題があるという点…

大学生の就職難に見る学生と社会の問題点(2)

大学生の就職難の原因として前回、多くの学生が大企業志向であること、学生自体に企業が求めるスキルや能力が不足していることをあげた。もちろん大手企業が採用に対して慎重になりすぎていることもあるが、猛烈なコストカット競争を強いられている企業がミ…

大学生の就職難にみる学生と社会の問題点(1)

大学生の就職決定率が60%程度だとの報道を見た。テレビでは100社を受けても就職が決まらない学生が沢山いると紹介していた。真面目な学生達らしいので気の毒に思うが、テレビでは微妙な点、そうした学生たちの能力や学力については触れていないので、何故決…

ゴルフクラブメーカーの再編(2)

前回キャスコ、ウィルソン、クリーブランド、コブラなどのクラブメーカーが他のメーカーに買収されたことを紹介したが、今回もゴルフクラブメーカーの保有をめぐる動きについて書いてみたい。 フォーティーンというゴルフクラブメーカーがある。ゴルフに関心…

ゴルフクラブメーカーの再編 (1)

マミヤOPと言う会社のことを調べていた。東証2部上場のこの会社は、マミヤブランドのカメラを作っていた老舗メーカーで、その後はオリンピックと合併して釣り具の製造も行っていた。それらの事業は売却、撤退して、現在はパチンコの玉貸機製造とそれに関連…

政治家の外交センスのお粗末さ

尖閣諸島に対する中国の強硬な主張への対応が定まらない中で、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土を訪問して、日本政府、特に菅内閣は右往左往している。その狼狽ぶりは見ていても気の毒になるばかりで、要するにどうしてよいのか分からないのである。…

インターナショナルプレーヤーへの道

「インターナショナルプレーヤーへの道」と題を付けたがスポーツ選手や音楽家だけを指しているのではなく、他の分野の芸術家、学者、ビジネスマン、政治家等を含んだ国際的に活躍する人材を想定して、そこに至る道について考えてみたい。 この問題を書こうと思…

エクソン撤退;読売報道の危うさ

10月1日付の読売新聞にエクソンモービルが日本の小売り事業(ガソリンステーション)から段階的に撤退することが明らかになったとの記事が載った。この時点では読売だけの報道なので特ダネかと思いきや、朝日、日経等の他紙は翌日に、ガソリン需要の将来的な…

強欲資本主義を超えて;神谷秀樹

この表題は神谷秀樹(みたに ひでき)氏の新しい本の題名である。サブタイトルが'17歳からのルネサンス'であり、若い人達へ向けたメッセージである。 神谷氏は2008年に'強欲資本主義 ウォール街の自爆'という本を書いて、アメリカの金融界の変質と腐敗を描きだ…

エアアジアX羽田就航

マレーシアの格安航空会社(Low Cost Carrier)エアアジアXが羽田-クアラルンプール路線を12月9日に開設すると発表した。キャンペーン特価は片道5,000円という価格だ。往復で1万円となると時間が遅かろうが、食事がつかなかろうが文句はない値段だ。通常は往復…

仙台市泉パークタウン;住宅街開発の難しさ

仙台と山形に行ってきた。仙台に住む会社時代の先輩が歓迎をしてくれて楽しい旅行になった。出発前には台風の接近が予測されていたが関東地方へそれ、私は台風から逃れるように東北に行ったことになった。ゴルフも気温27-8度の秋の気配がする中で、前夜のお…

仙台小旅行

明日から仙台に行く。目的の一つは会社時代の友人(先輩と言った方が良いかもしれない)と会い旧交を温めることである。ゴルフもするがこれにも興味を持っている。泉パークタウンゴルフ倶楽部と言うところだが、このゴルフ場は私の友人が住む住宅街の中にある…

'ハーバードビジネススクール'を読んで

この本は副題に'不幸な人間の製造工場'とあるので、ハーバードビジネススクール(HBS)の批判本と受け取られがちだが、それほど単純ではない。HBSの教育の優れた点、教授達のレベルの高さなどは率直に評価している。しかし一方でHBS教育の本質的な問…

英書を読むことの勧め

英語を公用語にする日本企業が増えてきたことで、また日本の英語教育についての議論が盛んになっている。英語教育をどうするかは平泉・渡部論争が有名でこれが1974年頃だから、もう30年以上も続いている。グローバル化の進展で、当時とは大きく環境が…

国内ビジネススクールの実情(2)

前回のブログで国内のビジネススクールの厳しい現状について書いた。一言で言えば学生が集まらないことである。慶応がビジネススクールを始めた頃は企業派遣の学生がほとんどだったが、現在では自分で授業料を払う学生が大半になっている。それでも慶応はど…

国内のビジネススクールの実情(1)

最近国内のビジネススクールのことを調べる機会があり、その数の多さに驚いた。文部科学省のサイトによると昨年の4月の時点で32校で、会計の大学院も含めると49校である。ここではビジネス校に的を絞って議論するが、32のうち国立が12校である。ま…

誤解されやすい社名;グローバルな対応

私は1973年にエッソ石油に入社した。その1年半ほど前に入社試験を受けた時、エッソ石油の親会社はスタンダードオイル・ニュージャージーという社名だった。このスタンダードオイル・NJはスタンダードオイルが1911年に独禁法違反により34社に分割された…

言い逃れと自己欺瞞;民主党敗北の分析

民主党が今回の参院選で大敗した。菅総理の唐突な消費税増税の発言が敗因とのことだ。確かに菅氏が財務大臣になるや否や増税派に転じたり、鳩山前首相が4年間は上げないと言っていたことを、菅氏が首相になった途端に覆すなど、菅氏の言動は唐突かつ一貫性…

都心マンションの販売好調への疑問

東京都心部や神奈川の一部などのマンションの販売が好調だそうで、2か月ほど前にはいくつかの雑誌で特集をしていた。東京圏でも郊外や、名古屋、大阪は別で相変わらずの低迷状態が続いているそうだ。マンション購買層の都心志向が強いのと、長く続いた価格低…

トルコ旅行で聴いた江利チエミと坂本九

10日間ほどのトルコ旅行に行った。言葉と治安の問題からあまり好きではないパック旅行を選択したが、それなりに楽しいものだった。イスタンブールからトルコ中央部まで行き、またイスタンブールに戻るというバス旅行である。紀元前のギリシャ、ローマ文明の…

岡田ジャパンの勝利とモームの短編小説

これを書かないわけにはいかないだろう。サッカー日本代表がカメルーンに勝った。ワンチャンスを上手くものにし、後半の猛攻を何とか凌いだという試合内容で、運にも恵まれていたことは否定出来ないが、勝ちは勝ちである。 青木功がハワイアンオープンに勝ち…

英国人ブロガーのユーロ危機脱出案

6月10日のCNNインターナショナルにヒラリー・ホワイトマンという記者の面白い記事が載っていたので簡単に紹介しよう。エドワード・ヒューと言う人のブログが世界中の金融関係者の注目を集めているのだそうだ。ヒュー氏は61歳の英国人で、20年前からスペイン…

民主党のこれから

鳩山首相と小沢幹事長が辞任した。これは民主党にとってもそうだが、それ以上に日本にとって良いことである。鳩山氏は民主党の議員総会で言い訳がましい辞任の弁を語っていたが、この数ヶ月間の彼の言動が日本の国益を損ねていたことは明白で、彼の辞任によ…

中国企業レナウンを買収

アパレル企業のレナウンが中国の繊維大手メーカー'山東如意意科技集団有限公司'(以下如意)と業務提携した。具体的には一株120円で第三者割当を行い、如意はレナウンの41%の株式を取得し筆頭株主になるわけだから、買収するに等しい。 わたしは15年くらい前…

’法に触れなければ良いのか’

検察は小沢一郎を再度不起訴とした。前回の聴取の際と状況は変わっていないので、予想された結果ではある。小沢氏はこれについて’私の関与や疑惑がないことを明確にしていただいた’とのコメントを出した。前回の不起訴以降強気の姿勢を崩していなかったから…

内閣総理大臣になるために必要なもの

相変わらず鳩山内閣の迷走ぶりは続いているが、その原因は鳩山首相にあることは言うまでもない。鳩山首相のお粗末さは、もう色々と議論されているのでここでは述べないが、もう少し一般化して小泉内閣以降の首相を比較して、彼らに何が足りなかったのか考え…

プロとラウンドレッスン

ハトヤマ首相とオバマ大統領の比較、類似点と相違点について書こうと思っていたが、最近のハトヤマ氏の言動を見ているうちに馬鹿馬鹿しくなってやめることにした。結論的にいえば、ハトヤマ氏とオザワ氏がいなくなる以外にこの国が正常に機能し始める条件は…

還暦雑感

私は4月に還暦を迎えた。これといった感慨はないが、年をとったということは強く感じる。別に4月に急にそう思ったわけではなく、50歳くらいから徐々に感じていた老いを改めて実感すると言ったほうが近い。老いと言うのは肉体的な衰えであって、頭髪が薄…