2010-01-01から1年間の記事一覧

悪い夢

いわゆる総合雑誌や経済誌などを読むと、いかに日本の現状が危機的かという記事があふれていて、本当にこの国はどうなるのかと考えてしまう。国家財政は破綻寸前だし、その影響で年金制度、医療制度が壊滅の危機にひんしている。企業はグローバル競争の中で…

'中嶋常幸氏のコラム'を読んで思うこと

プロゴルファーの中嶋常幸氏が週刊文春にコラムを連載している。これが示唆に富む内容で、氏の思慮深さが感じられる、すぐれものだ。最新号では'マスターズで感じたこと'というタイトルで、参加した日本人選手のプレーぶりと韓国人選手の強さに見るスポーツ…

岡田ジャパンの目標設定

岡田ジャパンが低迷している。私はサッカーに詳しい者ではないが、セルビア戦などを見ていると本当にがっかりし情けなかった。岡田監督の戦術や選手の技術的問題は専門家や詳しいファンにまかせるとして、わたしは彼の目標設定の是非についてビジネスマンの…

’芥川賞 該当作なし’に思うこと(2)

第142回芥川賞は該当作なしに終わったが、9人の選考委員の中で3人の委員がそれぞれ異なる作品を受賞作として推薦している。池澤夏樹が’ビッチマグネット’を、小川洋子が’犬はいつも足元にいて’、黒井千次が’ボーダー&レス’を推している。しかしこの3作のど…

’芥川賞 該当作なし’に思うこと(1)

平成21年度下半期の第142回芥川賞は該当作なしとなった。文藝春秋三月号の'該当作なし'という結果発表を見て、そして選考委員の作品評を読んでいくつかの感想を持った。'該当作なし'という発表が意味しているのは芥川賞は作家を選ぶのではなく作品を選ぶのが…

チリ人の友人

チリ人の友人がいる。2月末の大地震で心配していたが、やっと連絡が取れて無事が確認でき安心した。彼(A氏と呼んでおこう)とはエクソンモービルで一緒に仕事をした仲で、特に彼がシンガポールに赴任した後は、同じアジアパシフィックということで共同のプロ…

ハイパーインフレは来るのか(2)

ハイパーインフレと言えばアルゼンチンだが、IMFのデータによると1975年から1991年まで17年間連続で年間平均100%を超えるインフレを記録した。特に1989年には3080%、1990年には2314%だったという。14年間毎年物価が2倍以上になっていた後で、30倍、さ…

ハイパーインフレは来るのか(1)

ハイパーインフレの議論が盛んだ。根拠なく強気の読みを続けていた藤巻健史氏も最近は日本国債の売りを推奨し、野口悠紀雄氏も文藝春秋3月号で国債破綻について書いている。神谷秀樹氏は小幡績氏との対談本の中で、アメリカ経済が国債の過剰な発行によりハイ…

トヨタ社長公聴会出席

トヨタ自動車がアクセルペダルの不具合による大量リコール問題への対応に関して、米議会の公聴会に出席して説明を求められた。アメリカ国内での疑問はアクセルペダルやフロアマットという点ではなく、トヨタ車の電子制御装置の不具合にあるのではという点に…

ドキュメンタリー「響け 町の歌声」を見て(2)

前回、野田智義氏、金井壽宏氏のリーダーシップ論を紹介して、サウスオキシーという小さな町で多くの人を巻き込んで合唱団を作り、コンサートまで行ったギャレス・マローンの行動がそのリーダーシップ論の具体的事例だと書いた。野田、金井両氏はリーダーは…

ドキュメンタリー「響け 町の歌声」を見て(1)

NHKBSで2月9日から12日までギャレス・マローンという合唱団指揮者の活動を追った表題の番組を放送した。 これはギャレスがサウスオキシーというロンドンの北16Kmにある人口12,000人の小さな町で合唱団作りを呼び掛け、住民を説得しながらコンサー…

コンプライアンスの徹底を今こそ

昨年8月に日本でコーポレートガバナンスの論議がさっぱりされなくなったと書いた。1980年代には日本経済の強さの源と言われた日本的経営の特性が経済の長期低迷と共に弱さの原因とされ、その対極にあった米国の経営方式、株主主体のコーポレートガバナ…

'おとしまえに時効はない' 

小沢一郎氏が検察の聴取後、自ら記者会見を開き国民に対し疑惑を払拭する説明をしようとしたが、必ずしも成功したとは言えない。これについては予算委員会やマスコミの報道で様々な疑問が示されているので、ここではわたしが最も興味を持って聞いた点につい…

ゴルフクラブの謎

ゴルフクラブと言ってもボールを打つ道具の話である。ゴルフクラブ、特にドライバーは毎年新製品が発売され、飛距離アップ、直進性が訴求される。メーカーの言うように進化していったら皆上手くなってもよいはずなのだが、クラブを替えてスコアがどんどん良…

' カタカナ英語'の改善について 

1週間ほど前だと思うが、音楽評論家のピーターバラカン氏がどこかで'猿はマンキ、お金はマニとすべきだ'と書いて英語のカタカナ表示の問題点を指摘していた。私も英語では苦労したからバラカン氏の指摘は良く分かる。自分の英語力で欠けているのはビジネスや…

政治家秘書の不祥事問題

鳩山首相が政治資金報告書の虚偽記載をめぐって秘書が独断でやったことで自分は知らなかったとの主張を続けている。また小沢一郎氏は西松建設からの献金疑惑に続いて、4億円もの資金の源泉が不明だとして秘書が検察から事情聴取を受けている。政治家の秘書は…