8月も終わり;コロナ禍の日常

 あっという間に8月も終わりに近づき、相変わらずひどい暑さが続いている。28日にゴルフをやったが歩きのラウンドだったので、死ぬような暑さにぐったりとなった。最終ホールでふくらはぎがつりパットできずにリタイアするという初めての経験となった。年寄りは無理をしてはいけないということだ。

 

 安倍首相が健康を害して退陣し、加山雄三は倒れたそうだ。生身の人間だから病気もするし、だれもがいつかは死ぬ。安倍首相は外交では見た目も堂々として、なかなかの存在感を示し日本のイメージを高めたが、国内ではいろんなスキャンダルに蓋をして誠実な対応をしてきたとは言い難い。病気で退陣するからと言って疑惑に蓋をしたままで済まされるものではないだろう。だからといって持病が悪化して退陣する時に、健康管理が出来ないのは問題だなどと批判するのはどうかと思う。政治的な問題で批判するのは許されても、やめざるを得ないような状況の病気については労わる気持ちが必要だ。それが分からない人間は問題だし、政治家などになってはいけないと思う。

 

 コロナに悩まされていても人が生きている以上、世の中の動きは止まらないし大きな変化も起こる。大きな時代の波の中では個人の動きなど小さなものだ。それは権力者でも有名人でも本質的にはわたしたちと変わらない。簡単に言えば人は生まれて死ぬ。誰だろうと同じだ。生きている間をどう過ごすかに違いがあるが、どんな生き方が正しいとか上等とかはあまり意味がないような気がする。人はその人の能力や環境の中で精いっぱいやるしかない。

 

 あまり話を広げてしまうと収拾がつかないから自分の身の回りのことを書こう。ギターのレッスンを受け始めてから3年以上たつ。相変わらず下手で嫌になるのだが、ここまで来たのだから自分の演奏を客観的に聴いてみようと思い録音してみた。オリンパスのハンディレコーダーを使っての録音だが、レコーダーの性能の問題か、わたしのアコギの音が小さいせいか、またはその両方のせいで、再生音が小さすぎてよくわからない。次にレコーダーをノートパソコンに繋いで再生したが、若干音が大きくなったがやはり十分な音量とは言えず、良く評価できない。下手なのは分かっているがどこがどう悪いのか分からないのだ。

 

 どうしたものかと思い、インターネットで調べるとオーディオインターフェイスを使うと良いとある。よく分からないながらも、マイクをオーディオインターフェイスに繋ぎ、かつパソコンに繋いで録音するらしいことが分かる。マックのパソコンだとガレージバンド(これはiPhoneipadには最初から入っているアプリだ)というソフトを使って簡単にできるらしいのだが、ウィンドウズのパソコンだとちょっとややこしいらしい。 それでもどうにかなるだろうと思ってアマゾンで手ごろな値段で初心者向けの、オーディオインターフェイスコンデンサーマイクを買った。

 

 これがすぐに来たのでセットしてみようとしたが、無知な人間の悲しさで上手くいかない。まずマイクがUSBケーブル専用なのでわたしが買ったBehringerというメーカーのオーディオインターフェイスにはつながらないのだ。こんなことはどこにも書いていないしすっかり落胆したが、マイクを直接ノートパソコンにはつなげるのでそれをトライした。パソコンに入っているボイスレコーダーというソフトを使うと録音は出来た。音もハンディレコーダーを使うのに比べるとだいぶよく、わたしの演奏も下手は下手なりに良いものに感じる。贔屓目というか贔屓耳かもしれないが。

 

 オーディオインターフェイスを使えばきっともっと良い音で録音できるはずだと考えて、これに接続できるジャックを備えたマイクを買うことにした。しかしもう一つの問題はこのBehringerインターフェイスを使うにはドライバーをダウンロードしなくてはならないのだ。ドライバーのダウンロードそのものはプリンターを接続する時にもやるのでどうにかなると考えていたがこれがなかなか厄介だった。

 

 Behringerの製品取り扱い代理店のHPに書かれているやり方に従って行ってみたが、ドライバーのダウンロード段階になると、この会社のHPからBehringerのHPに飛んで、そこで行うようになっている。しかしダウンロードボタンをクリックしても何も変化が起こらない。何度もやったがまるでダメだった。そこでユーザー登録したら何かあるかと思いやってみた。どうにか登録に成功するとASIO4ALLというドライバーのマニュアルが手に入った。これは12ページの英語版で5ページほど読んだがsoftware settingやconfigurationなどの注意と説明でよく分からないし面白くない。そこで最初に紹介されているwebsiteにアクセスしたらダウンロードの画面にたどり着き、ここでも何度かトライしてようやくうまくいった。

 

 ここまでは来ているのだが次がまだあり、演奏の録音や編集をするソフトをPCにインストールしないといけない。マックパソコンでいえばガレージバンドのことだ。これも調べてみるとStudio oneというソフトが無料だし使い勝手もいいという評判だ。新たなマイクが届き、機器のセッティングが出来たらこのソフトの使い方を覚えなくてはいけない。まだ先は遠そうで気が滅入るがここまで来たらやり遂げるしかない。なんとなく恐れる最悪のケースはマックPC でやれば簡単なので、マックを買ってしまうことだが、それなら手持ちのipad miniでトライするのが先だろうと思う。あらためて思うのは音楽好きの皆さんはこんなことも厭わないですごいなあということだ。近頃のミュージシャンはコンピューターにも強くないといけないのかと思う。

 

 欧米の人は日本人に比べてPCのリテラシーが高い人が多いので、メーカー側がユーザーにダウンロードやアップデートに色んな作業を求めてもさほど問題がないのかもしれない。わたしなどは文系でコンピューター分野には疎いのだが、長い間外資系で働き短期間でも情報システム部門にいたりしたので、こうした局面でもどうにか対応する。しかし中高年の日本人の大半はこんなことをやりたがらない(出来ない)はずだ。社会でのIT化が進んでいればいろんな面で効率が上がると思う。

 多くのホテルや旅館がGotoキャンペーンへに参加しなかったと伝えられたが、その理由の大きなものが手続きの煩雑さだったそうだ。PCを使い、申し込み画面でいろんな項目にチェックマークをつけるようなやり方なら良いと思うのだが、面倒な紙の書類を求めたりするから上手くいかないのだと思う。安倍政権は日本の社会のIT化を推進することを目指していたが、肝心の役所が改善していない。また政治家にもITに詳しい人がとても少ない。だから国民のIT適応力が低いままなのだ。 次の総理にはやることがたくさんあると思うが、IT化の推進はぜひ取り組んでほしい。教育、研究、医療、外交、防衛、社会保障等、あらゆる分野でプラスになるはずだ。

 

 早起きしてTVを見て松山英樹選手を応援したが、プレーオフシリーズのBMW選手権で3位タイに終わった。立派な成績だが、世界で勝つのは容易ではないとつくづく感じた。D.ジョンソン、J.ラームなどとやっていくんだから。それでも今のところ日本のゴルフで期待できるのは彼だけだからぜひ頑張ってほしい。