NEC軽井沢ゴルフのTV放送

 女子プロゴルフツアーの第二戦が軽井沢で行われている。朝、ゴルフネットワークで1番ホール生中継を見ていたら、なかなかの激戦なので、優勝争いを見たいと思って調べたら、午後4時からフジテレビでやることになっていた。少しでもゴルフに興味がある人なら分かるが、この時間にやるのはビデオを編集したものだ。放送の前にインターネットで結果が分かってしまうのにビデオ編集での放送はないだろう。だれが勝つかハラハラして見るのがスポーツ中継のはずだ。この当たり前のことを無視して放送するテレビ局の神経が分からない。こんな手抜きを平気でやるくらいだから生放送以外のほとんどのTV番組はつまらないのだ。フジにはBSとCSがあり、フジ以外でもゴルフネットワークがある。地上波にこだわらず可能なところを使えば生放送できるはずだ。米国のゴルフ中継は男女ともに生放送で、日本でも配信されている。必ずしも見やすい時間帯ではないが、多くのゴルフファンが楽しんで見ている。生の臨場感がファンをつかんでいるのだ。

 

 日本の女子プロゴルフツアーでは放映権の所在をめぐって、TV局、スポンサーとここ2年程もめていて解決の兆しがない。議論の詳細が公にならないので、だれの言い分に正当性があるのか分かりにくい。しかしファンの立場で言えば優勝争いを生で放送してもらいたいという点に尽きる。それが出来れば放映権の所在などはファンの興味の外だ。今のような放送を続けたらファンに見放されるのは時間の問題だろう。放映権をだれが所有するかは、日本の女子プロゴルフがこれから長くファンに支持される仕組みを作る中で決まってくることだと思う。短期的な利害にこだわっていては解決にならない。

 

 渋野日向子が昨年全英女子オープンに勝ち、そのほかの黄金世代やプラチナ世代が活躍する今はゴルフ協会が組織を改善し、スポンサーやTV局とより良い関係を作るチャンスだと思う。関係者が中長期の視野を持って話し合いをすべきだと思う。