コロナウィルスと消費者の動向;ジジイの妄想

 日本の株式市場はなかなか底堅く、23,000円台を維持している。今後もこのレベルを保つかやや上昇するという予想が多い。その中で有望なセクターはIT,システム関連だそうで、菅首相のデジタル化の推進や地方銀行の再編などを見据えたもののようだ。こうした予想は当たるかどうかは分からないし、大口の投資家はすでにこうした分野に資金を投入していると思われるので、素人がこれを信じて投資をしてもあまり旨みはないと思う。

 人の予想を当てにするより自分で考えたほうがよほど楽しい。コロナ禍のマーケットはどうなるか素人として思いつくままに書いてみよう。

 

 わたしが大好きな旅行だが、海外旅行は当面パスだ。もう行けないかもしれないとさえ思う。長い飛行機旅はリスキーだし、行き先きの多くが日本よりコロナ感染が多そうだからだ。船旅は飛鳥が客の募集を始めると報道されていたが、行くとしても日本の客船を使ったほうが安心だ。行くのもせいぜいアジア方面だ。1年位前にはフロリダまで飛行機で行き、そこからカリブ海クルーズにでも参加しようと思っていたがとってもそんな気は起らない。近場でゴルフと温泉でも楽しめたらいい。

 

 リモートワークが定着し、マンションのニーズに変化が出るのではと当ブログで5月に書いたが、それ以外にも当然変化はあると思う。まず通勤に必要なものがいらなくなる。スーツとそれに合わせるシャツや靴は最低限のものがあればいい。ビジネス用のバッグもいらない。ネクタイなんて2,3本あれば十分だ。腕時計も人に見せたい高価なものなど不用だ。女性は化粧品や香水に変化が出そうだが、わたしにはちょっと分からない。

 

 郊外の家に住み、自分の時間が増え、もしかしたら金銭的な余裕も出来たら、好きなものやことにもっとお金をかけるようになるかもしれない。若者の車離れが指摘されてきたが、必要性もあって車への回帰が起こるかもしれない。車は自動で安全なものと自分で運転して楽しいものに分かれる気がする。一人や少人数で出来るスポーツや趣味が人気が出そうだ。プレー費用にもよるがテニスやゴルフも捨てたものではないのかもしれない。楽器演奏も増えそうだ。ピアノよりギターとかフルートとか持ち運びができるものに人気が集まりそうだ。今は廃れつつあるオーディオ機器も復活すると楽しいなあ。囲碁、将棋それから絵画、俳句なども良さそうだ。なんかプレバトみたいだが。

 会社に行かないから社内恋愛や社内不倫も減るだろう。もっともやる人は他でやるようになるかもしれない。

 

 こうした分野が有望といってもそれが株とどう結びつくかはよく分からない。しかもそれは現時点で短期の見立てだ。本当にマーケットの未来を読んで自分の行動を考えたいなら、もっと下の世代を見るべきだろう。わたしの孫は今年小学校に入ったが、なかなか授業が始まらなかったし、その結果夏休みはとても短かった。いつもマスクをしなくてはならないし、友達とあまり話も出来ない。運動会もあるかどうか分からない。まさに新型コロナとともに社会生活を始めて、従来の学校生活とは全く違う世界にいる。それが昔のように戻るかどうかも分からない。わたしと同じ時代に生きているが、まるで違う経験をしているのだ。今後もそうなら彼らの考えや行動はきっと、上の世代(今の小学5,6年生以上)とは違うはずだ。彼らがどう考え、何に興味を持ち、どう行動するかを予測することが、これからのいろんな分野のマーケットで起きることを掴むきっかけになる気がする。わたしなどにはさっぱり分からないが、早晩きっと何かを見つける人が出てくると思う。