1月終了;最近の動き

 今日は2月1日。1月は終わった。あっという間だった。個人的には風邪をひき1月20日くらいまでぐずぐずしていたので、何もしなかったという感じだ。前半は株価が連騰し、後半はガタガタと崩れた。1月31日の日経平均終値は2万3098円で1月4日の終値より400円ほど下がってしまった。もっとも12月31日の株価と比べるとまだ300円ほど高い。今日はまた300円以上戻したので、激しい上下動はあっても依然高値を維持していると言える。

 景気も回復していると思う。失業率は低いし、業種によっては人手不足が深刻だ。このことだけが理由ではないが、多くの企業が2-3%の賃上げを行おうとしている。それでも特定のマスコミは景気回復を認めず、政府の経済政策の不備を批判している。彼らが言うのは庶民は景気回復を実感しておらず財布のひもは締めたままで、株価の上昇を享受する富裕層だけがその恩恵に浴しているということだ。庶民とは一般大衆とは何かをきちっと定義せずにそう言っている。もっともそういうマスコミの本音は安倍首相への批判、特に憲法改正を行おうとすることへの反発にあるので、経済政策が効果を上げているかどうかとか、景気が回復しているかをまともに議論しているとは思えない。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いのたぐいだ。

 しかし東日本大震災の後の重い雰囲気が2014年くらいから徐々に改善してきたのは事実で、株価の上昇や賃上げと重なる。(もちろん今でも震災の影響で苦労されている人たちはいる)これだけ豊かになった社会で景気が上向いたとしても個人消費が大幅に増えるとは思えないから、そのことで景気が回復していないとは言えないと思う。国際情勢がこれだけ不安定な中でも、日本の社会が安定している背景には経済がしっかりしていることがあるのは間違いない。

 現在の先進国での経済の舵取りはとても難しいと思う。財政再建と景気回復の2つを見ながらどちらにウェイト置いてゆくか柔軟に判断しないといけないからだ。どの程度どちらにウェイトを置くか、どれだけの期間かなどで選択肢は無数な上に、その政策を絶えず見直さなければならない。要するに絶対的な正解などないから誰でも批判出来る。上手くいっているかどうかの判断は現実の経済がどうなっているかしかないのだ。それに対して異なる評価を下す人たちはそもそも評価する基準が違うのだと思う。

塩野七生が書いていたが、イタリアでは財政再建を優先した結果、経済が停滞し35歳以下の失業率が40%を超えたそうだ。だから日本は財政再建より景気優先で良いと言っているのではない。簡単にそう言いきれないほど微妙な問題だと言いたいのだ。安倍内閣の経済政策が正しかったかどうかは歴史が判断するしかないと思うが、今を生きている立場でいえば景気を上向かせ社会を安定させていることは評価しても良いと思う。

 話は変わるが相撲でも大きな騒動があった。日馬富士の暴行事件がひとまず収まった今の注目は明日の理事選である。貴乃花親方の理事返り咲きがなるかという点だが、このところ貴乃花への応援が増えてきたような気がする。あれだけの人気力士で大横綱だったのだから当然だともいえるが、相撲協会の主流派もここで貴乃花の扱いを間違えると致命的な痛手になるような気がする。わたしは角界のことはよく知らないのでどちらが正しいとか言えないが、白鵬の優勝インタビューでの発言や行動には違和感を持っていたので、どちらかといえば貴乃花を応援したくなる。

特に白鵬の立ち合いは見るに耐えない。ルールとして張り手やかち上げがあるのだから問題はないなどという輩がいるが、横綱はそんなことはしないのが暗黙のルールなはずだ。勝つためにはルール内なら何をしても良いというのは横綱には当てはまらないし、下の力士が横綱に対しこうした手を使うのはためらうことを考えると、白鵬のやり方はフェアではない。白鵬が取り口を変えないなら、対戦相手は全員張り手か、かち上げで対抗すべきだと思う。

 ゴルフは松山英樹が2018年に2試合に出たがまだ本調子ではないようだ。それでもセントリー・トーナメントで4位、ファーマーズインシュランスで12位と安定している。その勝負強さ、底力には驚くしかない。明日からのフェニックス・オープンでは3連覇がかかっていて目が離せない。

 一方で石川遼は少し調子が上がってきたかと思っていたら、たいして強い選手が出ていないミャンマー・オープンで予選落ちをして、今日から始まったメイバンク選手権(こちらは欧州の有力選手が多く出ている)では100位以下のスタートとなった。石川はもうスイングのチェックはほどほどにして、スコアをまとめるしぶとさを見せて欲しい。そうしないとこのまま終わってしまうかもしれないという気がする。宮里と小平は相変わらず安定しているが、強い相手とやったときに精神的に踏ん張れるかが勝負の分かれ目になりそうだ。それよりミャンマー・オープンで2位になった池村寛世が将来性がありそうだ。変な方向に行かず猛練習を重ねたら松山に続く選手になるかもしれない。

 野球は今日からキャンプイン。まだまだ寒くて盛り上がらない。沖縄ならいいだろうが。藤波や松坂の復活には興味がある。わたしも1月はゴルフも出来ず、来週はグアムで今年の初ゴルフ。早く暖かいところに行きたい。