メイバンク選手権のTV中継は?

 ゴルフが熱い。フェニックス・オープンで3連覇がかかっていた松山が手首の怪我で棄権したのはとても残念だが、大きな未来がある選手なので当然で合理的な対応だと思う。昔の貴乃花や現役の稀勢の里も、怪我した時に無理せずに休む勇気を持っていたら相撲人生は変わっていたと思う。根性第一の日本のスポーツ界でも最も古い体質を持ったところなので、松山のようにはいかないのだろうがこれからは変わってほしいところだ。

 クアラルンプルでは欧州ツアーとアジアツアー共催のメイバンク選手権が行われている。メジャー優勝経験があったり、世界ランクが高い欧州の一流選手も多数参加しているビッグトーナメントで賞金も日本の大きなトーナメントの倍くらいである。日本人プロで欧州ツアーメンバーの谷原に加え宮里、池田、片岡、石川が参加している。3日目が終わり石川と谷原が13アンダーで5位にいる。首位とは2打差だ。12アンダーに宮里、11アンダーに池田がいてこの4人は優勝圏内といってもよいだろう。強豪ぞろいなので簡単には勝てないだろうがぜひ頑張って欲しい。

 問題はわたしのようなゴルフファンが日本人選手を応援したいと思ってもTV中継をしていないことだ。これだけのビッグトーナメントで日本人プレーヤーが5人も出るのだからあらかじめ中継を予定してもよいと思うのにそうではない。2日目終了時点で日本人が上位にいるから慌てて中継でもやるかもしれないと、注意してCSとBSのTVのチャンネル回したが無駄だった。明日もやらないのだろうか。確かに急にTV中継をするのは大変かもしれないが、こんなに機動力がないとTVの将来は暗いだろう。インターネットのゴルフサイトが(この試合についてはテキストの情報だけだが)柔軟に動画を配信したら誰もゴルフのTV中継など見なくなる。

 CSのゴルフネットワークは’ゴルフ見るならゴルフネットワーク’と宣伝しているのに、今日やっていたのはフェニックス以外では先週行われたミャンマーオープンの再放送だった。キャッチフレーズを‘生では見れないゴルフネットワーク’に変えろと言いたいくらいだ。明日もやらないならもうあのキャッチフレーズは使うな。

 でも日本人選手たちには頑張って欲しい。松山が米国で棄権したから尚更だ。