2016年6月 復調への一歩

 6月も今日で最後だ。4月22日の硬膜下血腫の手術から2か月がたった。体調は徐々に得なっている感覚があるが、一方で頭に鈍い重みを感じたり、疲れが来ると頭痛がひどくなったりする。本当に良くなっているのか、実は悪化しているのではないかと不安が尽きない。それでも怖がってばかりもいられないと出来るだけ元の生活に戻そうと取り組んだのが6月だった。

 まずはここ5年ほどやっている放送大学の渋谷校での授業。毎週木曜日の午後に1時間25分の授業を2回やる。一か月で8回が1単位だ。内容は少しアップデートするくらいなので心配はしていなかったが、横浜の南部から渋谷まで行って3時間近い授業をやる体力があるか不安だった。実際最初の授業の最後には大きな声が出なくなりかすれてしまった。それでも回を重ねるごとに調子が戻り無事に終了できてほっとしたと同時に少し自信になった。

 2つ目はゴルフだ。6月27日に横浜CCで3か月ぶりにラウンドをした。何回か練習場には通っていたのでショットは思ったより良かったが、アプローチとパットが上手くいかなかった。それより問題だったのが体力の低下でスタートして6番ホールになるころには疲れが出てきた。ティーショットはまずまずでも2打目以降が右に行ってしまう。足が踏ん張れないのにいつものように打とうとするので、右肩が出てヘッドが遅れてしまうようだ。それまではパーオンしていたのに、ダブルボギーペースになってしまった。梅雨の合間の良い天気で暑かったのが体力の低下に追い打ちをかけたようだ。

 昼食後もダボペースは変わらず最後の5ホールくらいはフラフラに近い状態だった。結局45、54でかろうじて100を切った。仲間内の小さなコンペで最下位だった。今日で3日たつがまだ足腰が張っているし、背中は重く、頭痛もする。復活はまだまだだと思うと少し暗くなる。

 3つ目はギターの練習だ。これは2歳の孫と歌を唄おうと思いこのところほってあったのをまた手に取ってみたのだ。童謡をギターで弾こうと思ってインターネットで検索すると結構楽譜や演奏を見ることが出来る。もっとも多くは商売なので楽譜の一部だけが見えてあとは隠されていたりするが。その中で気に入ったのは「アンパンマンのマーチ」だ。’やなせたかし’が作詞で’三木たかし’が作曲という豪華版だ。アンパンマンの作者である’やなせたかし’は「手のひらに太陽を」の作詞で有名だが、アンパンマンのマーチの詩も素晴らしい。作者がアンパンマンに託した困っている人を助けるのは大変だが大切だという思いが示されていて、三木たかしの曲とマッチした名曲だ。

 夏林という人がコード進行などを解説したのをyou tubeで見つけたがとても分かりやすくこれはすぐに弾ける。ソロ演奏となると以前にも紹介した南澤大介氏の演奏がいけてる。気になる人はこれもyou tubeでどうぞ。

 有名な話だがアンパンマンは最初の頃、自分の頭を食べさせるのを子供漫画にするなんてとんでもないと酷評された。しかしTVアニメでやるようになると子供が圧倒的に支持して大人気キャラクターになった。だれが最初に批判したのかは知らないが、上から目線の評論家とか文化人とか新聞社などの意見がまるで見当違いなことがよく分かる例だ。子供には馬鹿な大人の腐った理屈など無関係で彼らは面白いものは面白いと支持する本当の目を持っている。だから今下らん評論家や新聞社が批判しているものがあったら注目しておいた方がいい。その中には何年かして大人気になるものがあるかもしれない。

 このようにしてわたしの6月は、そして2016年の上半期は終わろうとしている。何度も言うようだがこのまま回復していけたらどんなに良いだろうかと思う。気兼ねなくゴルフをして、まだ解禁になっていない酒が飲めるようになったらこれ以上のことはない。