ギターオヤジは今日も行く

 TVを見るとトランプ現大統領が相変わらずのフェイクスピーチをしていて、つくづく嫌になる。こんな大統領がいたことは米国の恥として記憶されるだろうと思うのだが、日本にも結構支持する人がいてTVで得意になって発言してるのには驚く。こんな輩の多くは逆張りをしているのだろう。これをやれば目立つし、読みが外れても損するわけではなく、当たれば目利きとしてTVでの評価が高まるというわけだ。トランプ本人の発言で疲れた上に、こんな輩の話を聞くと精神衛生上悪いので、ギターオヤジは下手も顧みず新たなギター遊びにチャレンジする。

 

 8月31日の当ブログで自分の演奏を録音するためにオーディオインターフェイスコンデンサーマイクを買ったことを書いた。音楽編集のソフトウェアをインストールしてどうにか録音にこぎつけた。以前の録音に比べれば良くなってはいるがもう一つ迫力がない。わたしの演奏が下手だからと言えば その通りなのだが、編集ソフトを十分に使いこなせていないのかなという気がする。元々使おうと思っていたStudio oneというソフトが上手く動かず、Audacityというソフトにしたせいかなとも考えるがよく分からない。コロナを避けるため12月から3か月ほどギターのレッスンを休むのでその時にもう一度調べてチャレンジしてみようと思う。

オーディオインターフェイスとマイク、そして録音に使ったギターOOO28の写真です。

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 さらに思いついたのは、わたしのような下手が生ギターをそのまま演奏録音してもうまくいきそうもないので、エレアコで録音したらということだった。エレアコとはエレクトリック・アコースティックの略でアコースティックギターにマイクや弦の振動を感知するコイルを付けて、アンプで鳴らすというものだ。わたしはヤマハのエレガット(エレアコの一つだがナイロン弦を張ったガットギターでアンプにつなげるもの)を持っていて時々弾くのだが、生で弾くよりは音も出るし効果音もつくのだがあまり大きな違いを感じなかった。 

 今回やろうと思ったのはスチール弦のフォークギターに取り外しが可能な装置(ピックアップという)を付けることだ。ギターはマーティンを買って以来冷たくしていたK.ヤイリを使うことにした。高いものを買ってまた上手くいかないとまずいので、ギターのサウンドホールにはさんで使えるマグネットタイプのピックアップで7000円ほどのものだ。ピックアップからはコードが出ていて、これをアンプに繋ぐと音が出るという極めて簡単なものだ。下の写真はヤマハのアンプに繋いだ様子と、サウンドホールについたピックアップ。

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 ピックアップが少し斜めに付いているのはまっすぐに付けると、一弦の高音部(12フレット)あたりを弾くとピックアップに接触して音が出なくなるからだ。ピックアップの右側を変えずに左を動かすとサウンドホールの幅のほうが大きく上手く固定できない。これはやってみて分かったことだ。

 

 さて肝心の音だがこれが中々凄い 。ガットギターに比べると鳴りがはるかに良く、色んなイフェクト機能もはっきり分かる。生音とは違うがこれはこれで悪くない。やはりスチール弦のほうが相性が良いように感じる。そしてもう一つの利点は弦を強くひかなくても大きな音が出ることだ。生で弾くとわたし程度の技術だとどうしても音が弱く迫力がない。教師はガットギターでわたしにお手本を示すのだが、音の鳴りの違いにいつも落胆する。わたしも強くひこうとするが限界があるし、それ以上強くひこうとすると間違えてしまうのだ。生を練習するのが優先なのは変わらないが、新しい楽しみが出来たし、これで録音したらどうなるか興味深い。

 

 もう一つのチャレンジは新しい教本を買ったことだ。今までは岡村明良と南澤大介の2冊の計3冊の中から曲を選んでいたがもう一つ選択肢を持とうと思ったのだ。松井祐貴のハイテク・アコギ名曲集という本である。楽譜を見るとこれがいかにも難しそうなので、最初の説明から読み始めた。演奏の前にとして色んな奏法やチューニングの説明がある。チューニングではノーマルチューニングと6弦を一音下げるDrop D Tuningの他に6弦に加えて1弦も一音下げるDouble Drop D Tuningとか5弦まで下げるチューニングがあって手強さを感じさせる。

 特殊奏法の練習でもしてみるかと思い、ネイル・アタック(アルペジオ;分散和音を弾く際に一音だけ上から爪でたたいて鳴りを消す)をやったら、5発くらい叩いたところで中指の詰めに白い筋が入り先が割れた。ここはこれまでも何度か痛めたところで(ギターを弾いてではなく、爪を伸ばしているため何かしようとすると指ではなく爪がドアなどに当たり割れていた)そのたびに釣り具屋に行ってアロンアルファの釣り名人を買って補修してきた箇所なのだ。この半年くらいは割れずに爪が強化されたかと喜んでいたら簡単に割れてしまった。 その他パームと言って中指でコードを弾きながら右手の付け根でボディを叩くのもやったがとても難しい。ハイテクへのチャレンジはかくも危険だとよく分かったがまだ諦めるのは早そうだ。あと何年練習できるか分からないが生きているうちにこの教本の曲を弾けるようになりたいものだ。