車両保険なんてもうやめだ!

 今日も株が下がったのでその話題をと思ったがあまり面白くないのでやめにする。まだ負けずにナンピン買いを続けているが資金が無尽蔵というわけではないので思案のしどころというところだ。但し株価が戻ったら楽しみだという気は強くする。それがいつになるか分からないので我慢が出来るかどうかだが。

 今日の話題は車両保険についてだ。というのは月曜の夜車をぶつけて修理しなくてはならない羽目になり、車両保険について考える機会を持ったからだ。夜に側道からメインの道に出るときに左により過ぎて歩道と車道の境にあるポールのようなものにこすった。大したことはないと思っていたが朝になって見るとこれがかなり酷い。不注意とは言え運転が年々下手になるようで年は隠せない。その内にアクセルとブレーキを踏み間違えるのだろうか。

 まだ買い換えて3ヶ月なので余計に傷が目立つ。レクサスへ電話をすると火曜日は休みなので近くにあるスーパーオートバックスに持っていく。修理費は15万円位だとのことで保険を使うかどうか話すと、予想通りの説明で保険を使うと保険料が次の更新から3年間高くなるので使わない方が良いとのこと。車両保険なら修理は5万円で出来るが、3年間に高くなる保険料が18万円ほどなので、3年間で考えると23万円払って修理するのと同じだ。それなら15万円全額を自費で払えば保険料が上がらないので、そのほうが良いという理屈だ。

 ちょっとした事故を起こした時にいつも聞く説明だがどうも間尺に合わない。車をぶつけた時のために保険に入るのだが、車をぶつけると保険を使わずに自分で直したほうが経済的だという。一言で言えば、ユーザーの負けが決まっている勝負で保険会社はいつも勝つという具合だ。何故こんな事が起こるかというと、保険会社はユーザーは故意に事故を起こして保険金を得る行動を取るものだという前提で車両保険の料率を決めているからだ。保険会社は絶対に負けない(言い換えれば顧客から必ず儲ける)仕組みを作っているのだが、保険を悪用しようと考えるひと握りの連中を口実に、わたしのような善良なユーザー(これが大半を占める)から儲けているのだ。

 何年か前に人に頼まれて外資系の保険に入ろうとしたが、そこでは対人や対物の保険には入れるのだが、車両保険には加入できなかった。値段が高い車の修理費は高いので保険会社としては旨みがないというか、相対的なリスクが高いのだろう。これなど保険会社が絶対に負けないようにしている良い例だ。ではユーザーはどうしたらよいのかということだが、少し経済的に余裕があるなら車両保険には入らないことだ。経済的余裕の程度は何かと言うと、万一車が大破しても生活の危機にならないくらいのことだ。割合値段が高い車に乗ると車の破損を考えて自然と車両保険に入ってしまうが、車両保険の世話になる全損事故など滅多になく大抵は自分の不注意で何かにぶつかるという20万程度の事故だ。そしていつも保険を使うと損だという説明を聞かされる。わたしの場合対人、対物、車両で年間20万円を超える保険料を払っている。このうち半分が車両保険だと思う。毎年これだけ払っても保険を使わないのだから、何のために入っているのか分からなくなる。

 もちろん当て逃げされたり、車にイタズラされたり、他の車が飛ばした石によるフロントガラスの破損などに車両保険が適用されるが、この場合でも保険料の値上がりは避けられない。なんのことはないので、その時保険料が支払われてもそれは後から自分で払うようなものなのだ。新車で全損事故の場合なら500万以上は出るから保険に入る価値はあるかもしれないが、翌年からの車両保険は非常に高くなるし、3年も乗ると車の価値は半分以下になりやはり車両保険に入る意味は薄れてくる。わたしは2台車を持っていてどちらも車両保険に入っているが、次の更新の時はじっくり考えて決めようと思う。基本的には入らないつもりだが、今回車両保険を使っても次回の保険料が今と同じ程度の車両保険があれば検討しようかと思う。そんなうまい話があるかとも思うのだが、例えば免責額をずっと高くして、全損事故の修理費がカバーできれば良く、当て逃げとか飛び石には対応しない内容だとどうなるのか保険会社に聞いてみたい。そんな内容でも負ける仕組みならもう車両保険には入らないのが正解だろう。