9回目のレポートだが、ドル安、ユーロ安の裏返しの超円高が続く中、世界中の株価が低迷している。日経平均も以下の動きで、9月22日の終値は大震災直後の株価を下回っている。木、金のNYの株価の動きをみると日本では月曜にまだ下がるかもしれない。
1月5日 3月15日 7月27日 9月22日
日経平均 10361 8605 10047 8560
変化率 100 82.9 87.6 82.4
ここまで下がると、そしてその原因が米国の勢力の低下(これは経済だけでなく政治を含む多くの分野で起こっている)とユーロ経済の構造的な問題から来ていることを考えると、先進国の株価が、若干のリバウンドはあっても、昔のようなレベルまで戻ることはないのではといった悲観的な見方も出てくるだろう。しかしこの点については、わたしは比較的楽観的である。株価がここまで下がると多数の人達が困るので必ずリバウンドすると思っているからである。経済圏の拡散、世界的な民主化等の変動要因は多いが、コミュニケーション手段やエネルギー、または私には分からないその他の分野で革新が起こり、経済を活性化させると考えている。問題はいつそうした動きが具体化するかだが、数年のうちなのではないか。日本がその時に重要な役割を果たすことを期待するだけだ。
まあ短期的にはこんな状況なので、私が今年購入した株も無残なものである。5銘柄のうち、東京電力は8月に売却したが、残る4銘柄も低迷しているので当面保有するしかない。その当面を、今は半年などと言うスパンで考えることは出来ないのは言うまでもない。以下が現在の状況である。
1月5日(買値) 9月22日 変化率
日本コークス 165 104 63%
住友金属 198 165 83%
パナソニック 1173 735 63%
東京ガス 360 350 97%
東京ガスが健闘しているのが東電と比較すると目立っているくらいだが、すべてマイナスなのは意気が上がらない。