8回目のレポートだが、今回は大きな動きがあった。一つはマーケットの動きで、もう一つは私が2011年の初めに買った株についてである。マーケットについては、米国経済への不安に、S&Pによる米国国債の格下げが加わり、世界中の株価は大幅な下落となった。
日経平均の動きは以下の通りである。7月27日の1万50円から、ほぼ10%下げている。これは同時期のNYダウの動きとほぼ同じである。
1月5日 3月15日 7月6日(am) 7月27日 8月8日
日経平均 10381 8605 9989 10047 9098
変化率 100 82.9 96.2 96.8 87.6
今回の問題点はリバウンドがいつになるか分からないことである。下がった株価はまた上がる。永遠に下がるということはない。従ってもう少し様子を見てから買いに入るのが正しい。ただ今まで以上に底が読みにくいから、よほど資金にゆとりがあるというか、長く遊ばせてもいい金を持っているかが、買えるかどうかの分かれ目になる(いつの時でも金を持っている奴が強いのは真実だが)ということを、今回ほど強く感じる時はない。
私の今年の投資株の動きも惨憺たるものである。いつも楽観的な私も今回はこたえている。リーマンショックの損失を取り返せないばかりか、外貨預金も見事に外したうえで、今回の暴落である。元気が出るはずがないが、落ち込んでいてもしょうがないので、今年の購入分だけではなく、保有株は当面持ち続けて回復を待つつもりだ。
そんな中で東電を処分した。7月22日に573円での売却である。その後の急落の前だったので少しは損が少なかったが(今日の終値は389円)、1984円で買ったものなので140万円を超える損になった。痛いが500円を超えたら処分と言う方針に沿ったので、少しでも損失を小さく出来たのがせめてもの慰めだ。
わたしの購入株の動きは以下の通りである。
1月5日 3月9日 7月6日 8月8日 変化率
(買値) (震災前)
日本コークス 165 160 141 115 69.7
住友金属 198 203 182 175 88.4
パナソニック 1173 1087 1018 819 69.8
東京電力 1984 2143 416 573 28.8
東京ガス 360 362 371 346 96.1
註;東電の株価は7月22日の売却時のもの
上記のように日経平均は1月5日に比べて87.6%である。これを上回っているのは住友金属と東京ガスだけである。東電は終わったことだが、日本コークスとパナソニックは予想を大幅に下回る結果となっている。投資額から言うと68.6%で、東電を除くと81%である。当面マーケットは低迷をするだろうから、上昇局面になった時に次のレポートをしたいと考えているが、これがいつになるか分からないのが困ったところだ。