今週に入って株価は大きく動いた。2月21日(月)の始まりの日経平均10842.88円がその日の終わりには10857.53円となったが、3日後の24日の木曜日には10452.71円となった。3日間で404円、3.7%の下落である。チュニジアに始まったアフリカ北部および中東の民主化の流れがエジプト、リビアに至り中東情勢、石油供給が混沌してきたことが原因である。今日になって下落は一応止まり、最終的に74円高の10526.76円で終わった。結局、1週間で316円、2.9%の下げであった。
2月2日にも書いたように、1月にも比較的大きな動きがあり、この時は全般的な過熱感への警戒とその後はS&Pの日本国債の格下げが要因であった。今回は中東の混乱であり、すんなりと株価上昇とはいかない要因はいくらでもありそうな感じである。ここで1月からの日経平均の動きをあらためて見てみよう。
1月5日 1月31日 2月18日 2月25日
株価 10381 10238 10843 10527
指数 100 98.6 104.5 101.4
上記のように間では上がり下がりはあったが、今日時点で日経平均は1.4%のプラスであり、ほぼ2カ月後の結果としてはやや物足りない所だが、4%を超えた時もあったので、不確定な要因はあるものの今後への期待は維持されたともいえるだろう。
1月5日に私が購入した株式の動きを見てみよう。
買値 2月2日 2月25日 変化 変化率
日本コークス 165 179 157 -8 -5%
住友金属 198 193 207 +9 +5%
パナソニック 1173 1126 1096 -77 -7%
東京電力 1984 2013 2133 +149 +8%
東京ガス 360 363 369 +9 +3%
住友金属、東京電力、東京ガスがそれぞれ5%、8%、3%のプラスであるが、日本コークスとパナソニックが5%、7%の下落となっている。全体の金額(加重平均)では手数料前で0.7%のプラスで、購入時の手数料を考えると0.34%のプラスである。上記のように日経平均は+1.4%だから少し成績が悪いと言える。
住友金属は新日鉄との合併を発表した直後は240円近くまでいったが、その後合併もすんなりいかないと思われたのか下げている。日本コークスも180円を超えていたが、このところ急激に下がっている。東京電力は一時2200円まで行ったが今週の全体的な下落に伴って下げた。何を言いたいのかと言うと売りのチャンスは十分あったということだ。こまめに売り買いをする人ならば当然売っていたのだろうが、わたしはそれほど素早く動かないので儲けのチャンスを逃したと言える。何故そんなに鈍いのかと言われると困るが、要するにそんなに株価を気にして一喜一憂しないようにしているとしか答えようがない。機動力を持って売り買いするには、相当な熱意と時間を割かなくてはならないが、それほどの気力がないのだ。それでも東京電力が2180円を超えた時にはよっぽど売ろうかと考えたが動かなかった。まぁもっといくと考えたのだ。
教訓を言えば、株で固く儲けようとするなら私をまねてはいけない。こまめに売り買いして小さな利益を積み上げることだ。儲け仕事で満塁本塁打やチップインバーディを狙ってはいけないのだ。野球で勝つためにはヒットやフォアボールで出たランナーを得点圏に進め、しこしこと点を取ってゆくように、株でも確実に儲けてゆくべきである。お前がそうやれ言われそうだが、わたしもひと時やってみて利益は上がったが、これは疲れるのである。若くて気力のある人なら出来るだろうから、頭に入れておいて損はない。
わたしが今のところかなり楽観的なのは、今損をしているパナソニックと日本コークスがいずれは上がると考えているからだ。難しいのはこの二つの株価が戻る間に、他の株をどこで処分すべきかどうかということだ。上述した東京電力が良い例である。様々な要因があって来週の動きはよく分からないが、堅調に推移するなら上がっている株の売りのタイミングを探る必要があると考えている。