コタキナバル旅行(2)

 ボルネオ島で有名なのはオランウータンとラフレシアである。わたしもせっかく行くのだからぜひこの二つは見たいと思っていたが、これが中々簡単ではなかった。オランウータンはスマトラ島ボルネオ島だけに生息する動物で、人間に最も近い霊長類である。数が激減しているので間近で生態を見るには保護センターになるのだが、シャングリラ・ホテルの敷地内の森にあったものが閉鎖されセピロックというところに行くしかない。ここは「サンダカン八番娼館」で有名なサンダカンの近くで飛行機で1泊2日のツアーに参加することになるので日程的に難しい。代わりにコタキナバル郊外のワイルドライフ・パークという動植物園に行くことにしたが、これは他の場所も訪れる1日ツアーに含まれている。

 またラフレシアは世界最大の花として知られているが、一つの花が1年に1日しか咲かないので、多数あるところに行っても咲いている花があるかどうか確実ではない上、これも他の1日ツアーに参加しなくてはならず、2つの1日ツアーに参加するのは無理なのでこちらはあきらめた。

 1日ツアーの参加者はわたし達だけだったが、朝の9時半から夜の10時までという盛り沢山のものだ。行程としては市内のモスク、ローカル市場を見学し、ワイルドライフ・パークでオランウータンとテングザルを見る。午後はマングローブが密生している川をクルーズして野生のテングザルを見る。夜には別のボートでホタル観賞をする。テングザルはやはりボルネオ固有のサルで、オスの鼻が長いのでこうした名前がついている。

モスクとローカル市場の写真。この市場は中国人が住むところにあるので客の大半は中国人で、ほかの市場より少し価格が高いそうだ。



動物園でのオランウータンとテングザルの写真。オランウータンは暑くてぐったりしているようだった。





テングザルを見るリバーサファリ・クルーズ。船着き場の横の食堂のような場所ではおやつも出る。バナナを揚げたものやまんじゅうがありおいしかった。




小一時間ジャングルのようなところを行くが中々テングザルには会えず、やっと遠くの木に数匹のテングザルがいるのを見つけた。



完全に日が暮れてからホタルツアーに行ったが写真は撮れなかった。無数のホタルがきらめく様子はまさに幻想的で興奮する。オーストラリアで見た土ボタルも印象的だったが、今回の方が心奪われた。ホテルの写真がないのでボートに乗る前の夕焼けを。

ホテルにいても飽きるので毎日街には出かけた。ショッピング・モールにあった旧正月の飾りはド派手だ。



屋台が集まる場所で食べたシーフード。おいしくて値段も手ごろだった。



来年にもまた行きたいのだが、次回は是非オランウータンの保護センターとラフレシアは見たいと思う。