9月最終週;ゴルフとギター選び

 早いものでもう10月だ。月並みだが、時が進むのはなんて早いのだろうと思う。年を取るとますますそう思うのは、やはり残りが少なくなっているからだろう。若い時はまだまだ先があると思っていたから、いやそんなことも考えなかった気がするので、時が進むのが早いなんて感じなかった。でも先が短くなったことを嘆くより、よくここまで無事にやってこれたことに感謝すべきだと思う。

 9月26日はこの月最後の月曜だが、横浜カントリーにゴルフに行った。9月に西コースの全面改装が終わりリオープンしたのだ。全体に高低差やトリッキイなところが減って良いコースになった。歩きなのでカートに慣れた身にはきついが距離もソコソコあって面白い。もっともスコアはあまり変わらないのが、安定しているというかへぼの見本のようだ。またこの日は特別に蒸し暑く本当にぐったりと疲れた。

 29日は御茶ノ水にギターを見に行った。ネットで下調べをして行く店とチェックするメーカーおよび種類を絞っておいた。我が家から1時間15分くらいかかり、まあ大遠征だが御茶の水がやはり一番種類と数が多いだろうと思い電車を乗り継いで行った。駅前のギタープラネットというショップに入り国産のアコースティックギターがある2階へ行く。20畳?ほどの部屋の壁一面にギターが吊ってある。メーカーはk・ヤイリ、モーリス、Headway、タカミネの4社がほとんどで少し中古のヤマハがあった。新品で予算を考えるとKヤイリかモーリスということになりこの2つを弾かせてもらう。

 先客に説明していた30代くらいの店員がコードをバシバシ鳴らせていたが、これがなかなかの腕前でこんなやつがいるところで弾くのは少し気が引けたが、カッコつけても仕方がないのでマイペースで弾く。先客が帰ったのと、わたしについた20代くらいの若い店員が親切なので安心して数台のギターを試した。モーリスのSシリーズは指弾きに適しているとのことなので特に関心を持っていたが、44ミリというネックの横幅と薄さが気になって選べなかった。クラッシックギターに近い感じで、それに慣れている人には良いのかもしれない。音は軽やかできれいだった。

 K・ヤイリも有力候補はネック幅が44ミリのYFAというシリーズだったが、これは在庫がなかった。もっともモーリスの44ミリを弾いて違和感があったので特に残念には思わなかった。在庫があったのはLOというシリーズでボディが大きめ(ドレッドノートより少し小さい)のものと違う機種の小さなボディのものがあった。どちらもネック幅は42ミリだが気にもならず音もクリアでとてもいい。店舗内は音楽がかかっていて少しうるさいのだが、そこで指弾きをしても感心するくらいきれいだった。思わず「いい音だね」と言うと若い兄ちゃんはそうでしょうと頷いた。小ぶりなギターも捨てがたかったが、LOシリーズは今のヤマハに近い形でしっくりきた。

 30分ほどいじって、元々は他の店に行くつもりだったが、面倒になったのと控え目だが的確なことを言う店員が気に入ったので、LO90というのを買うことにした。値段も高いと言えば高いが安いと言えば安いという感じで、わたしには良いところに思えた。専用のハードケースに入れて兄ちゃんは店の前まで送ってくれた。同じ階にいた年上の店員が仏頂面をしていたが、若い店員が売上を上げたのが気に入らなかったのだろうか。かくしてK・ヤイリのLO90は我が家の一員となった。


粗忽な妻はこのギターのサインを見て(K.Yairiと書いてある)「まあ、カイリっていうの!」と言った。カイリとは孫の名前だ。そんな名前のギターがあるわけないだろ。

 この夜妻がキッチンにいるとガラスの外にヤモリが張り付いていた。ヤモリもギターを歓迎しているようで写真をとったのでどうぞ。我が家は横浜の最南で隣が公園なのでいろんな生き物がいるのです。

 当面はゴルフとギターを友達にしていこう。ヤモリは友達ではない。