スズメバチの巣の駆除

 あまり暑い日が続いているので肩のこらない話を一つ。9月の初めに芝刈りをしていたら大きな蜂が何匹も頭の上を舞っていた。毎年スズメバチが巣をつくる繁みの方を見ると椿(?)の木に大きな巣が出来ていて蜂が出たり入ったりしていた。去年までも近くの木に巣をつくっていたが、そこは木がうっそうとした所で表からは分からず、秋遅くに来る植木屋がいつも抜け殻となった巣を見つけていた。今年は目に入る位置に20―30センチの巣が見えているのだ。いつもと違いあまり真正面なので、もしかしたら他の種類の蜂かとも考えて殺虫剤をまいて、ホースで水でもかけてやろうかとも思ったが、軽はずみなこともいけないかと思い、一応インターネットでスズメバチの巣かどうかを確認した。調べるとまさにスズメバチの巣そのもので、決してたたき落としたりせずに、業者に駆除を頼むように書かれていた。

 これはまずいと妻が電話帳で業者を調べ料金を尋ねると48,000円だとのこと。高すぎるのではと訝る妻に業者は横浜はみんなこの値段ですという。
わたしがもう一度インターネットで調べると横浜以外にも業者は多数いて、値段もまちまちらしいのが分かった。その一軒に電話して確認すると、横浜の業者の60%くらいである。すぐに頼んで17日に完全に駆除してもらった。わたしは私用で立ち会えず駆除の瞬間を見ることが出来なかったので、どんな様子だったかは分からずとても残念だった。駆除の説明は出来ないので一日前と駆除後の写真でも見てください。




 こうして我が家にも平和が訪れたのだが、それにしてもこの値段の差は凄いと思う。48,000円とは一時間足らずの作業にしては高すぎる気がする。危険を感じる住人の心理に付け込んだようで嫌な感じがするが、それでも頼む人がいるのだろうから物の値段の設定としてはありなのかもしれない。

 マーケティング的に言うとサービスを買おうとする人が払う最大の値段を設定するのが価格戦略の本質なのかもしれないから、背に腹は代えられないという人達が払い続けるので成り立っている価格なのだろう。一方でわたしのように他を頼むという客もいるので、高価格により顧客を逃しているともいえる。結局価格がどうなるかは今の状況ではよく分からず、もっとスズメバチの被害が増えて多くの業者が参入し、価格競争でも起こらないと市場のメカニズムは働かないだろう。もっとスズメバチが増える状況など誰も喜ばないから、結局今のような価格差があるままで、この業界は続いていく様な気がする。