コロナウイルスと生活

 コロナウィルスが世界中で猛威をふるっている。日本では今のところまだ小康状態との報道だが、どうだろうか。最近の小池知事や関東他県の知事たちの動きを見ていると実際はもっと酷いのではないかという気がする。権力の中枢にいる一部の人たちだけが知っている実態があり、それを隠してきたが、オリンピック延期の発表を機に本音を言い出したのではないかと疑ってしまう。要するに相当危ないところまで来ているのではないか。あと10日ほどで古希を迎えるわたしなどはリスク大なのでとても気になる。

 

 そんな状況だがわたしの生活はほとんど以前と変わらない。会社勤めや仕事を終えた人たちは皆そんなものだろう。時々ゴルフをし、株の動きをチェックし、ギターを弾き、日が暮れると少し酒を飲む。違うと言えば、3月は2回のギターのレッスンが休みとなったので横浜駅まで行かなくなったことだ。月に2回でも繁華街に行くのは楽しいもので、それがなくなったのは少し寂しい。考えてみると音楽教室というのは感染症防止の観点からはもっとも危ないところに入る。わたしなどは先生と一対一のレッスンだが、そばの大きなスタジオではおばさん達がゴスペルコーラスのレッスンをしている。音が漏れない密閉した部屋で10人くらいの人が大きな声を出して歌うなんて危険なことこの上ない。ヤマハにとってレッスン再開のタイミングはとても難しい判断になるだろう。

 

 妻は毎週横浜駅の朝日カルチャースクールで或る言語のレッスンを受けているが、こちらは2週間休んだだけで3月半ばに再開した。これにはわたしも少し驚き大丈夫なのかと思っているが、教師も生徒もマスクをつけることで授業をしているらしい。まあ経営を考えれば再開したかったのだろうが、いかにも人には厳しいが自分には甘い朝日系列らしいと思った。

 

 株については過去にないような乱高下を繰り返して今日の日経平均は19,389円で引けた。5営業日前には16,552円だったのだから物凄い戻りだといえるが、2月の高値からはまだ4,400円ほど低い。もう一度大きな下落をする気がするので少し売ろうと思い、昨日はいくつかの銘柄の一部を売りに出した。少し高めの指値だったせいか三菱UFJフィナンシャルGだけ少し売れたが、今日は上がったので昨日意図したほど売れなかったのは不幸中の幸いといえるかもしれない。でもやはりもう一度下がるという気は拭えないので来週にはもう一度売りに出ようと思う。若いころは信用売りをしたのだが最近は大きなリスクはとらず守りの姿勢だ。うまく売れて17,000円位で買い戻せれば言うことはない。

 株をやっていない人はもう一度17,000円になったら買いに入ってもいい気がする。何 を買うかが問題だがそれが分かれば苦労はしない。今は配当利回りが5%くらいの会社が多いし日本を代表する企業ならそこから株価が大きく下がるリスクも小さいと思うので、長期保有にはいいのではないか。もちろんその企業のこの2-3年と直近の株価の動きを慎重にチェックしてのことだが。わたしが言う日本を代表する企業とはせいぜい10社までだ。それ以外の会社には金に余裕がない人は手を出さないほうがいい。こうして株価に敏感になったのもコロナウィルスによる株価下落によるものだから、やはりコロナはわたしの行動に影響を与えていると言える。

 

 実は8月1日からの船旅を予約している。9日間で東北、北海道、ウラジオストックをまわる旅だ。クルーズ初心者としては短くていいかなと思い、予約して2人分の申し込み金、10万円を払った。3月に入りコロナウィルスが危険になってきたので10日頃に電話をしてキャンセルをしようと思い旅行会社に電話したら、キャンセル料が発生するという。普通3か月前ならキャンセルができるので心配もしていなかったのだが、船旅は6か月以上前でないとキャンセル料が発生すると言われた。キャンセル料が申込金以上なのでまた驚いた。

 旅行会社にも経営上の問題があるので規定のキャンセル料を要求するのも、また簡単に旅行催行をやめようとはしないのもわかるが、政治家が国難とまでいう今の状況下でルールに基づいた画一的な対応をするの正しいとは思えない。ましてダイアモンドプリンセスで船旅における感染症のリスクの高さ問題になっている時だ。こんな時こそ顧客志向の対応をすれば、将来この騒動が収まった時にまた顧客になってくれる可能性は大きい。現時点での多少の損失は受け入れて顧客の不安を無くすのが正しい対応だと思うし社会的にも評価されるはずだ。この旅行会社のクルーズ旅行のサイトにはコロナ対策が掲示されているが、直近にアジアの一部の国とイタリアにいた人は乗客もスタッフも乗船させないなどと書いてあるだけでまったくお粗末なものだ。スペイン、フランス、イギリス、ドイツと感染者は急増しているのに(イギリスの皇太子や首相まで感染している)これらの国については何も触れていない。最近の状況を見ながら適時メッセージをアップデートしようという意識が全くないから驚く。

 

 電話で女性スタッフと話をしてもらちが明かないので、結局わたしはキャンセルするのをやめて旅行がどうなるか見定めることにした。8月にまだリスクがあってもクルーズ旅行を催行するというなら行くつもりだ。きっとガラガラの船で寂しい旅行になるだろうがそれも一つの見ものだと思うからだ。そして二度とこの会社は利用しないだろう。こんな愚かしい対応をしているのは旅物語という商品を販売している旅行会社だ。経営トップの力量が問われていることに気付くべきだ。

 

 来週の金曜日もゴルフの予約がしてある。三人のゲストのうち二人は遠いので電車で来るという。外出自粛の状況だがクルーズ旅行とは状況が全く違うのでやるつもりだ。状況に応じた対応をとるつもりだが、それも問題にされるのだろうか。安倍首相夫人はお花見パーティをしていたそうだが。