恐るべきデジカメの機能

昨年の9月にキャノンのPowershot G7Xというコンパクトデジカメを買った。前のカメラの写りが悪いので買い換えたのだが、ミラーレス1眼とどちらにしようか迷ったくらいで、デジカメといっても映りは中々だし機能も多彩だ。とはいっても中々使いこなせず、ユ−ザーガイドを読んでもこれが分かりにくくて最近は熱意が薄れていた。きっと全機能の5分の1くらいしか使っていないと思う。これでは携帯のカメラでも十分なくらいだ。

 ところが先日孫を連れて公園に行き、このカメラで写真を撮っているとシャッターを押すごとにモニターに複数の写真が現れた。その処理に少し時間がかかるのですぐに次の写真が撮れない。何か誤って設定を変えてしまったのだろうと家に戻ってから調べてみたが、300ページを超すユーザーガイドを見てもこれがどこに書いてあるのかよく分からない。調べるのを中断して撮った写真をPCに取り込むと、わたしが撮った写真が本来のカラーの他にモノクロの画像が5枚ほどあらわれた。5枚のモノクロは本来のカラーを白黒にしたものに加えて、一部をアップしたり、セピア色や青っぽいトーンにしたりと中々凝っている。その中の一枚(モノクロでアップになった画像)が素晴らしい出来栄えで、偶然とはいえ自分ながらわたしが撮ったものとは思えないポートレートになっていて驚嘆し、感心してしまった。

 もう一度ユーザーガイドを探すとこれはクリエイティブ・ショットという機能で、シャッターボタンの横についているモードダイアルを回して選択することが分かった。モードダイアルは普段はオートになっているが、何かの拍子で一つ回りこのモードになったらしい。今度意図してこの機能を使ってみようと考えて、家のそばにある公園で写真を撮ってみた。以下を見てくださいといいたいところだが、これが上手くいかない。

オリジナルのカラー写真とこれが自動でモノクロになったものを並べようと思ったのだが、これが出来ないようでオリジナルをブログ用の写真ファイルにアップデートした後で、モノクロをアップデートするとオリジナルが消えてしまう。逆の順番でアップデートしようとしても同じことが起こる。同じ原版から複写したものなので2枚の違う写真をならべるようにはいかないようだ。よってモノクロになったものだけを示します。



 ちなみにこの機能を知るきっかけになった孫の写真は以下のものです。子供の母(つまりわたしの娘)に怒られるので顔は写せないが、この機能の凄さは分かってもらえると思う。これも2枚の写真を比べられると良いのだが出来ないので、モノクロで被写体がアップになったものをどうぞ。

どうだろうか。わたしのような素人でもプロ感覚の写真が撮れるなんて本当に驚きだ。昔「わたしにも写せます」と中年の女優が語るカメラのCFがあったが、この写真を見ると「わたしにもプロみたいに写せます」と言いたくなってしまう。この感じではまだまだ知らない高機能がありそうで、また少しカメラをいじりたくなった。