31歳の千葉市長誕生にみるリソースの配分方法

このブログは主に企業で働く方々、そしてご自身で会社を経営されている方々を読み手として想定しています。 要するにビジネスに携わる人たちを応援するつもりで書き、その方々の活動や思索のお役にたてればというのがささやかな願いです。
ブログのタイトルの'Act Naturally’はバック・オーエンズの大ヒット曲ですが、ビートルズリンゴ・スターが'Yesterday'のB面に入れたことでもしられています。題名の通り自然にやろうというのがわたしの基本的スタンスで、人はいくら繕っても実際の自分以上にはなれないし、それ以上の力も発揮できない。ならば精一杯の努力をして、あとは Act Naturallyでいこうというスタンスです。気楽に読んで楽しんでください。


少し古くなるが、千葉市長に熊谷俊人さんという31歳の方が当選した。6月16日付の朝日新聞の’ひと’によると熊谷氏は政策チラシを1部でも多く配るために生活費を節約した。朝食は牛丼、スーツは2万円、乗っているのは軽自動車だそうで、いかにも朝日好みの話題で好意的な記事になっている。
私の関心は朝食でも、スーツでもなく熊谷氏が限られたリソースを重要なものに集中してきた結果、見事当選したということである。もちろん当選の要因としては有権者民主党へのシフトという追い風に乗ったことが大きいとは思うが、資金力の不足を少しでもカバーしようとした熊谷氏の努力が有権者に伝わったこともあると思う。

何かを達成しようとすれば、何かをあきらめなくてはならないとはよく言われることだが、企業や組織の運営でもリソースの適正な配分は最も重要な課題だ。熊谷氏の場合は資金力だが、企業の場合は資金とともに、あるいはそれ以上に人的リソースの確保と適正な配置が問題となる。最近の経済情勢の下では困難さが増しているが、一般的には優良な企業であれば資金は外部から比較的容易に調達できる。しかし人はそれほど簡単ではなく、数だけ揃えれば良いというわけにいかない。必要なスキルを習得し、企業の文化を理解し初めて戦力になる。また企業は環境変化に応じて組織を再編成して、人の再配置を行っていかなくては、生き残れない。リソースの適正配分は永遠の課題だ。 熊谷氏のエピソードはこんなことを連想させた。

市長に当選後は身辺に様々な変化が起こると思う。活動資金の制約は少なくなるだろうが、適切な配分の重要性は変わらない。また職務として市の予算の適正配分はもっと重要で悩ましい問題だ。しかし初心を忘れないでぜひ頑張ってほしいと思う。特に千葉にはいろいろと物議を醸す知事がいるだけに新市長への期待とその役割は大きい。

その後横須賀でも33歳の市長が生まれ時代が変わり始めているのを感じる。横浜市民の私としてはこちらのほうが身近だが、お二人とも抵抗勢力に負けずに新しい政治にチャレンジしていただきたいと心から思う。


今後ブログは最低1週間に1回の更新をしていこうと考えています。もう少し頻度を上げるとよいのですが、元来物ぐさなのでこのくらいが丁度良いかなと思っています。