嫌なニュースが多くて・・・

 ブログの更新が遅れた。何度か書こうと思ったのだが、気が乗らない。嫌なニュースが多くて書こうという気が起こらない。もっとも本質は自分の怠け心なのだが、そこに不快な事件が報道されると気が挫けるというのが本当に近い。

 最近の目黒の親による少女虐待死,新潟の少女殺人と言った痛ましいものから、日大アメフト部の学生への責任転嫁問題、加計学園理事長の安倍首相との面会記録のねつ造(加計学園はなかったことをあったと県に伝えたといっているがこれが嘘臭い)、文部省の文書改竄、神戸の市教委職員の校長へのいじめメモ隠蔽指示、 そして安倍首相や麻生財務相の不誠実な答弁という社会的に高い立場の人たちの無責任な振る舞いには呆れはてる。

 社会にはびこる弱者への攻撃、自分に都合の良い結果のために嘘をつくことへの躊躇いのなさなど、わたしたちの社会はどうして無抵抗のものを選んで傷つけたり、真実より自分の損得の方が大事だと振舞うことが大勢になってしまったのだろうか。昔から倫理意識や公共心のない人たちはいた。大学の頃、同級生が人をひき殺しても絶対ばれないなら逃げると公言していたのに驚いたことがあったが、こうした輩がいても社会には正義や真実を尊重する気風が残っていたと思う。現在は真実や社会正義を求める人が少数派になり、弱者をたたいたり自分の欲のために嘘をつく人が多数になっているようだ。こうした倫理観の乏しい人たちはえてして声が大きく力を振るうので、余計にはびこる。まさに悪貨は良貨を駆逐するだ。

 何故こう言う社会になったのかは多くの要因が複雑に絡み合っているので簡単には分からない。だから簡単には是正できない。ただ高い立場の人たちが平気で真実をまげて咎められない。そのまま嘘が通っていく。危うくなると責任を下の人に転嫁する。こうした現実が続くと多くの人達はこうした生き方が良いのだと考えるようになるのだろう。そしていじめと嘘と責任転嫁の社会が作られていくのだ。

 最近の答弁を聞いていると、安倍首相と麻生財務相はもう退陣した方が良いのではないかと思う。今の社会を作った原因がこの二人にあるとは言わないが、この二人が最高ポストにいて不誠実な答弁を続けることは日本の社会に決して良いものをもたらさないと言える。この二人を見ていると第二次大戦での軍幹部達はこんなだったのだろうという感じがする。国のためと言いながら面子と保身に拘り、多くの人を死なせても責任など感じなかった人たちのことだ。安倍首相や麻生財務相の眼の中には庶民である国民は入っていない。そんな弱者は日本の為に(実は自分たちの利益のために)いくら犠牲にしてもかまわないと思っているようだ。その精神構造は日大や加計の幹部も同じだ。

 こんな風になってしまった社会は中々変えることは出来ないと思うが、せめて不適切な人たちには権力を与えないという選択を国民はすべきだろう。安倍・麻生の代わりはいるのかとか、景気後退や株安になるのではとか、そうしたうねりを作るにもマスコミを頼りにできるのか、といった問題があるのは分かるが、選挙などを通じて国民の意思を伝えていくことを諦めてはいけないと思う。