南部アフリカ旅行(2) ケープ半島編

 喜望峰南アフリカ共和国の観光ハイライトの一つだが、ケープタウンから喜望峰までの50-60kmのケープ半島ドライブも中々見所が多いのでそれも含めて紹介します。

 高校の地理や歴史では喜望峰はアフリカ最南端でバスコ・ダ・ガマが発見したと教わった(と思う)が、今回訪れてそれらが間違いだったことが分かった。人間間違って覚えていること(または教わっていること)がいかに多いかということだ。喜望峰を発見したのはポルトガル人のバルトロメウ・ディアスという人で1488年に到達した。彼はそこから先へ行くのを断念しポルトガルに戻ったのだが、強風が吹き荒れたこの岬を‘嵐の岬’と名付けた。

 バスコ・ダ・ガマが到達したのは9年後の1497年で、彼はこの岬を超えてインドまで行った。ガマが有名なのは彼が初めてインド航路を発見したためである。インド航路発見を喜んだポルトガル国王は、自国へ希望を与えることを願い’喜望峰’(Cape of Good Hope)と名付けたそうだ。

 またアフリカ最南端は喜望峰ではなくそこから100km位東に行ったアグラス岬だとのことである。いずれにしろ1490年頃の帆船でこうした旅をしたのだから大したもので、どんなに大変だったか想像もできない。その50年後には種子島ポルトガル人が流れ着いて日本に鉄砲を伝えたとこれも高校の歴史で習った。今若田さんが宇宙ステーションへ行くよりきっと大変だったのでしょう。

 ちなみにコロンブスが西回りでインドを目指して結局バハマ諸島に着くのも同じ頃だが、コロンブスはそこをインドだと信じていたというのは有名な話だ。とても間抜けな気がするが当時ではやむをえない間違いだったのだろう。ポルトガルやスペインからは大西洋を横断してアメリカに行くほうがよほど近い気がするのだが、やはり帆船だと風と海流が頼りなので南から東に行くほうが楽なのでしょうか?

 喜望峰へはケープタウンからケープ半島の西側を南下し喜望峰自然保護区を通って行きます。行くまでにビーチに寄ったり船でドイカー島に近付いてオットセイを見たりします。

 クリフトンビーチはケープタウンの南西にある有名なビーチで夏には大混雑をするそうです。世界のセレブも来るそうでおしゃれなカフェが並び、山の斜面には豪華な住宅が並んでいます。日本で言えば湘南かもしれませんが、セレブなレベルが違うようです。今は冬なのでサーファーが少しいるだけでした。
 ハフト湾には漁港がありここからドッカー島めぐりの船が出ます。島にはオットセーが飽きるほどいますが興奮するほど可愛いものではありません。

尚この写真二枚は阪急旅行社の内藤さんという添乗員が撮ったものです。いいカメラを持っているので写りも違います。
わたしが撮ったのはこちら。

 希望峰自然保護区には野生の動物がいます。ダチョウとアンテロープの一種が見られました。


 展望台のそばから見たケープポイントです。
 展望台の下の岩場も切り立っていて吸い込まれそうです。
 岩場の高いところには灯台もありますが今は使われてないようです。
 観光地だけに洒落たレストランもあり、料理もなかなかです。


 他の観光地のようにここでも訪れたことの証明書をくれました。


 帰りにはボルダーズ・ビーチでペンギンを見てきました。こちらはそばで見える上に仕草もなかなか愛嬌があります


 次はプレトリオに一泊して、ジンバブエからボツワナに行き野生動物を見るこの旅のハイライトを紹介します。