古い切手の写真

 2012年の1月に切手の値段というタイトルで記念切手の最近の値段について書いた。わたしが所有している切手の大半は1960年から1965年のもので、現在それらの値段はほぼ30円で、当時10円で売り出したことを考えると価値は上がっていないことが分かった。この30円はわたしたちが業者から買う時の値段だから、売ろうと思えば額面でしか売れない、またはそれより安くなると考えた方が良い。将来は上がるかもと思って買った人は国に騙されたということになる。それでも手紙に使えば額面の価値はあるのだから、安愚楽牧場の詐欺よりは少しは良いと言えるだろう。

 その時例外的にそれより古い切手もあることを書いた。特に戦前の切手の中にはそれなりに値段が張るものもあった。これらの写真をその後ブログに載せたが、誤って消してしまいそのままになっている。まあわたしの写真の技術の問題もあって、良く写っていなかったので消してもいいかと考えていた。ただその内にあらためて乗せると書いていたので気になっていた。今回一部を写真にとって載せることにしたが、写真の技術は相変わらずで今度は事務所のもっと古いカメラを使ったのではなはだ出来が悪い。マアいいかって言う感じであまり細かいことはいわないわたしでも、この写真の出来はちょっとという感じだ。それでも写真も古く保存状態も悪いということでそのまま載せることにした。雰囲気だけでも伝わればという気持ちである。(2015年11月19日の当ブログで新しいデジカメで撮り直しました。少しはいいと思いますので写真はそちらをどうぞ


古い年賀切手
 左から昭和11年(1936年)の’富士’、昭和26年(1951年)の’うさぎと少女’、その翌年の’おきなの面’である。

戦前の記念切手
 昭和10年(1935年)の’満州国皇帝閣下御来訪記念’5種1セットのものである。わたしが持っている戦前の記念切手で何枚かで1セットとなっているものの中で唯一揃っているものである。

中々分からなかった切手
 いつのものか、どれだけ価値があるかもよく分からない記念切手と思しきもので額面は1円20銭となっている。今回調べたところ緑のほうが’全国緑化’、子供の方が’教育復興’というタイトルで、ともに1948年発行である。

良く読めない記念切手
 昭和15年(1940年)に出た’教育勅語50年’の切手は漢字が難しく完全には読めない。一般にも'教育勅語50年’として出回っていて、わたしが読めないところは分からないままだ。

その他の戦前の記念切手
 帝国議会議事堂完成は1936年の4枚セットだがわたしは2枚しか持っていない。しかも汚い。

 愛国は1937年に出た3枚セットだが2枚しかない。もう一つは同じデザインで色が赤である。
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 大東亜戦争1年は1942年のものである。
以上のものは中々古いが値段的には最初の'富士'を除いて極めて安い。100円から300円位である。国の商売は戦前から同じだ。騙されてはいけない。

わたしが持っている中で最も高価だと思われるのが1947年の'能面'50円である。そのせいか写真も良く写らなかった。

戦後の記念切手(1956年以前)
1947年の'日本国憲法施行記念’

1956年の新しい中ではちょっと価値がついた切手。'マナスル登頂’、'東海道電化’、'世界こどもの日'と'東京開都500年’である。

今回初めて分かったのは、切手のようなものの写真をきちっと撮るのは大変ずくかしいということである。ものが分かっている人には当然のことなのだろうが、なにせ無知なわたしには新たな発見だった。もちろん良いカメラを買えばいいのだろうが、幼稚なデジカメでそこそこに撮るコツがあれば教えていただきたい、と思った次第です。