1月5日に購入した5銘柄のその後について報告したい。個別の株価と言っても基本的には日経平均の動きに連動しているので、まず日経平均から始めよう。
日経平均(終値)
1月5日 1月13日 1月21日 1月31日 2月2日
株価 10381 10590 10275 10238 10457
変化率 100 102.0 98.97 98.6 100.7
上記のように1月5日と2月2日を比べると0.7%のプラスでほぼ横ばいと言ってよい。しかしこの間の日の株価を見ると大きな動きがあったことが分かる。13日には2%の上昇となっているが21日と31日には1%を超す下落を示した。1月の初めから20日ぐらいまでは強含みで、13日には一時的に10600円を超したが、21日には過熱感からか大幅に下落している。その後10500円近くまで戻したが、27日にS&Pが日本国債の格付けを下げると報じられると一気に下げに転じ、31日には最安値の10182.6円を付けた。最高値と最安値の乖離は4.3%になる。
あらためてひと月間の株価の動きを見返すと何でこんなに動くのか不思議な気がする。国債の格付けが下がった結果の下げと言うのは分かりやすいが、これとて急な発表と言うわけではなく以前から言われていたことである。日本の財政事情が危機的なことは予算編成を見ても明らかなのだから、株価には織り込み済みであると考える方が普通だし、国債の格付けが下がったからと言ってそれがサプライズであるはずがない。こう考えると株価なんていうのは勝手な理由を付けて上がり下がりしていることが良く分かる。
株価は株取引を生業としている連中の希望とか意向とかで動いていると言えるわけだが、そうした中にも決定的に重要な要素がある。短期的な上げ下げに一喜一憂せず、その本質的で重要な要因を常に頭に入れて、大きな流れはその要因に基づいて決まることにいつも注意すべきだ。基本的には博打みたいなもので上手く相場の流れに乗るのがコツだが、博打だと考えれば損することは避けられない。しかしそうした注意をしていれば大けがをするリスクは減ると思う。
全体論はこの位にして私が今年買った銘柄の動きを見てみよう。
買値 現在価格(2月2日) 差額
日本コークス 165 179 +14
住友金属 198 193 -5
パナソニック 1173 1126 -47
東京電力 1984 2013 +29
東京ガス 360 363 +3
上記のように上げたのが3つ、下げたのが2つで3勝2敗だが加重平均(投資金額ベース)ではマイナスの0.17%となり、購入時の手数料を加えると0.57%のマイナスである。日経平均が0.7%のプラスだからその差は1.3%になる。現在のところは負けである。
個別にみるとパナソニックの下げが全体的な負けの最大の理由である。業績回復を期待して買ったのだが下げてしまった。もっとも本日の4時過ぎに発表した4-9月の決算では前年比で大幅な増益となっているので明日からの株価に期待したい。それも織り込み済みでこれだと言われるとつらい所だ。
一方でエネルギー関連の3銘柄が好調なのは良い流れだ。日本コークスは大きな動きを期待していた通りになっているが、東電と東京ガスは日経平均並みを動きを予想していた。どちらかと言えば配当狙いだったので嬉しい誤算だ。当然のことだが中間の動きは大した意味はなく、売却時に配当を含めてどれだけのgainがあったかが重要である。全ての株について当面は保持する予定だ。今後の動きも適時提供したいと思う。