自民党は衆院選で苦戦するかも

 9月はブログを更新しなかった。書こうと思った時に腰痛になり4-5日机に向かえなかったこともあり、何となくさぼってしまったのだ。全般的には元気だったのにさあ書くぞという思いに駆られないのは、やはり年を取りエネルギーが落ちてきたのだと思う。それでも自民党の総裁選の騒ぎに関心を持ち、エンゼルスの大谷を応援し、阪神タイガーズの失速に腹を立てるなど以前と変わらない日々を送ってはいた。最近は誉田哲也の姫川玲子シーズにすっかりはまりもう7冊目を読むところだ。テレビや映画で姫川玲子を演じた竹内結子さんが亡くなって1年も経つなんて信じられない。男性作家が女性刑事を書くのは難しいだろうが、作者が女性の心理をうまく書いているのがこの小説の面白さの大きな要素だと感じる。もっともこれは男性読者のわたしの感じなので、女性はどう評価するか知りたいところだ。

 

 ギターのレッスンは休んでいるのだが、欠席前に教師にアドバイスされたこと、自分が好きな曲をギター用に編曲するのをやっていた。楽譜を書くなどついぞないことなので、苦痛だがとても新鮮な経験になった。井上陽水の「少年時代」にトライした。彼のCDを何度も聞き雰囲気を掴もうとした。陽水の曲の多くはベースがオシャレなのだが、この曲はピアノがメインで間奏のところは管弦楽器がリズミカルで美しい旋律を奏でる。ギターでまねても中々原曲の雰囲気は出ないのだが、変にギター用に変えるよりも元を生かしてみた。当然のことだがギター用の編曲は編曲者のギターの力量と密接にかかわる。音楽的な才能がすごく高い人はギターが弾けなくても上手くギター用の編曲をするのかもしれないが、普通はギターの技術が高いほど編曲の幅が広がる。わたしのような下手は自分で出来る範囲でやろうと思うから中々原曲の良さが出ないのだと思う。

 

 自民党総裁選は事前の予想通り決選投票で岸田氏が勝利した。マスコミでいわれているように菅氏退陣の発表により今度の衆院戦での自民党惨敗はなくなったという空気が強まり、議員は保守的な選択をしたのだと思う。河野氏へ権力移行することにより若返りが進むことへの恐れを多くの議員が持ったのだろう。こうした気持ちを河野氏より年上だけでなく、同じか少し下の年代の議員も抱いたことが河野氏の大敗につながった気がする。

 昨日から岸田総裁の元での自民党の人事が出てきているが、麻生副総裁、甘利幹事長と聞くと菅政権と変わり映えがしないどころか、もっと後退しているようにも見える。次は組閣になるのだが、ここでもバランスを意識しておかしな人選をすると国民の評価は一気に下がると思う。菅内閣は安倍麻生組と二階氏のバランスの上に立っていたが、今度の内閣は安倍麻生100%だとなりそうだ。安倍総理の時のような自分の都合悪いことは権力を使って封じ込めて強弁する時代が続くと感じれば、国民は自民党を選ばない可能性が高まる。野党にとってはチャンスなのだが、このチャンスを生かせる人物がいないのがつらい。もう少し野党に票が入って自民党との議席差が少なくなれば政権側ももっとまともな政治をするのではないかと感じるだけに、衆院選までの岸田内閣の政権運営を国民がどう評価するのか注目しよう。