4月4日から11日までベルギー・オランダ旅行に行ってきた。楽ちんのパック旅行だ。参加者7人の小さなグループでのんびりだった。ひと月ほど前からに左ひざが痛くなり、直前には左の奥歯が痛みだすなど不安な出発だったが、どうにか無事に終えて帰国した。
今回の旅行はオランダのチューリップを見たいという妻のかねての希望から行くことにしたが、これ以外の一般的な目玉はベルギーではブリュッセル、ブルージュ、アントワープの古い町並みを見ること、オランダの風車、アムステルダムの街と運河だろう。また今回の旅行では美術館見学が多く組み込まれていたが、これが中々充実していてとても印象深かった。
わたし自身は20年ほど前に出張でブリュッセルに行ったことがあり、その時現地に赴任していた社員がブルージュとアントワープにも連れて行ってくれたので、物凄く乗り気な旅行ではなかったのだが、この美術館見学で満足感はとても高まった。具体的にはブリュッセルのベルギー王立美術館、ハーグのマウリッツハウス美術館、アムステルダムの国立美術館、オランダ東部のデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内のクレラー・ミュラー美術館だ。それぞれについては追って説明します。
ブリュッセルのホテルは観光地グランプラスから徒歩数分に位置する、いかにも古きヨーロッパという雰囲気のレトロなホテルでした。
ロビーの様子
グランプラス(Grand Place)の「市庁舎」と向かいの「王の家」
少し歩いたところにある小便小僧。洋服を着ていますが、「世界三大がっかり」の一つと言われても仕方ないようです。
横道に目をやると石畳が美しい。ベルギーワッフルのショーウィンドウ。甘そう。
グランプラスの横から延びるアーケード。ミラノのそれに似ているがこっちの方が古いらしい。有名なチョコレート屋さんも軒を並べる。
夜のグランプラスも中々です。
ベルギー王立美術館には古典美術館と近代美術館がありますが(実際はまだ他にもあるらしい)わたしたちは時間の関係か古典美術館の一部を案内された。そこはブリューゲルとルーベンスの絵画が有名だ。フランドル派でわたしは15-16世紀の絵が特に好きだというのではないのだが、やはり実際目にすると素晴らしい。
ブリューゲルの代表作。「イカロスの墜落」と「ベツレヘムの戸籍調査」
ルーベンスは大作が沢山ありますがチームで制作していたらしく、ルーベンスは下絵を描いただけというのも多いようです。
「ゴルゴタの丘行き」と「聖母被昇天」後者はアントワープ大聖堂に大きなものがありました。
「聖母マリアの戴冠」と「聖母マリアと聖フランチェスコの神への・・・・」という長いタイトルの絵。マリアとフランチェスコがキリストを宥めているらしい。
こうした絵は以下のように展示されていて迫力満点だ。手前にあるのは絨毯のような生地で作られた豚の置物で現代作家のものらしい。もう一枚はロビーの様子。
以上がブリュッセルでした。次回はアントワープとブルージュについて書きます。