2017年大晦日雑感

 大晦日、2017年最後の日だ。一丁前に自分の一年を振り返ってみるが平穏だったとしか言えない。昨年のように怪我で頭の手術をするようなことはなかったし、家族を含めて重大な病気にもならなかった。4人目の孫が生まれたのは楽しい出来事だ。

 67歳にもなると残りの人生が気になってくる。人は皆いつか死ぬのだから、死に対する恐れなどはないが、長患いをしたり重い病気で苦しむのは嫌だと思う。長生きに対するこだわりもそんなにない。今の生き方、ゴルフをして、ギターを弾いて、旅行に行って、うまい酒を飲む、こうした生活の結果長生き出来ればいいし、早く死んでしまっても仕方ないと思う。ゴルフのためにウォーキングをしたり、足腰のトレーニングをしたりすることが良い結果を生むのか、若いころの不摂生や飲酒の影響で長生きできないのか、どちらになるかまるで分らない。事故や天災に会うかもしれない。人生とはそんなものだろう。

 この先何かをやりたいというのもあまりない。ゴルフやギターが上手くなりたいと思うが、試合に出るわけではないし、人前で弾くわけでもない。あえて言えば自分への挑戦だ。妻はもっと旅行に行きたいという。彼女がまだ行っていない、オランダ、ベルギー、ポルトガル、フロリダ、メキシコに行きたいし、オーロラも見たいという。それにわたしも反対ではないのだが、どうもグループツアーに参加するのが気が進まないのだ。これまで何度か妻に付き合ってグループツアーに行った経験から、それはそれなりに効率的で良いことは分かる。だが基本的にスケジュールに縛られるのが嫌いなのでいつも生返事をしている。

 わたし個人としては飛行機の周遊券を買って世界旅行をしてみたいと思っている。北半球だけとか、南北行けるものとかあり、ビジネスクラスでも90万から120万円くらいで買える。1−2か月のんびりと回ったらよいと思い、これまでに何度か妻に提案したが賛成は得られなかった。妻は10日間くらいの旅行を何度も行くほうが良いようだ。おばさんは無敵だからパック旅行も気にならないらしく、嫌な人とは交わらなければいいし、気が合う人と話していればいいとまことに明快で力強い。この世界周遊券はいろいろと規則があって、原則は西回りで戻ってはいけないというものだ。飛行機はアライアンスの中で選べるのでJALでもANAでも問題はない。北半球だけでもアジア、ロシア、ヨーロッパ、米国と回れるし、メキシコや中米、ニュージーランド、アフリカを加えると本当の世界一周らしくなる。どこに行こうかと考えているだけでも楽しくなる。まだ少しは体力、気力があるのでこうした旅行も出来る気がするが、もう少しすると難しくなるだろう。そう思うと近いうちに一人で行くしかないかとなるのだが、これも妻の賛成を得るのは簡単ではない。さらに世界の治安が悪くなっているのも不安材料だ。まともなホテルの料金は高くなっているし、観光や食事代を加えるとそれなりの出費にはなるが、良い部屋で船旅をすることに比べるとずっと安いし時間もかからない。この2,3年で行くかどうか決めることになりそうだ。

 こんなことを考えているうちは死にそうもないと言われるが、こればかりは分からない。今までの人生に後悔はないし、楽しく良い人生だったからどっちに転んでも良い。もちろん欲を言えばもう少し楽しく遊んで孫の成長も見たいと思う。さらに松山英樹大谷翔平の活躍も見てみたい。才能あふれるスポーツ選手の活躍を見ると元気づけられる。来年2月の平昌冬季オリンピックでの日本人選手の活躍も見たい。特に女子のスピードスケートがこんなに強いのは初めてで大活躍をしてくれそうだ。なんだか気分が高まって2018年が待ち遠しくなってきた。そして平和な世界であることを祈らずにはいられない。